灸を据える

お灸をすることを「灸を据(す)える」と言いますが、この「据える」という言葉は「ものを動かないように固定する」という意味から、艾(もぐさ)を固めて体に置くという行為に使われるようになったのでしょうか。

もちろんお灸で治療することを「灸を据える」というわけですが、現在「灸を据える」という言葉は治療という意味よりも「悪いことをした人を懲らしめる」という意味で使われることが多いようです。

鎌倉時代の文献にお灸が罰として使われていたという記述を見たような気がします(曖昧ですいません)。お灸が体罰に用いられてきた歴史は非常に長いのでしょう。

年配の方から、子供のころ「お灸を据えてやろうか」と叱られたという話を伺うことがあります。

何とか「お灸を据える」という言葉を「罰>治療」から「罰<治療」、としたいものですが、私が患者さんにお灸をするときも「据える」という言葉は避けて、「お灸しますねえ~」などといったりしています。「お灸、据えますねえ~」とは言いません。

私も「お灸を据える」という言葉に罰という意味を強く感じていからです。

どうか皆さん、お灸を「罰」として使わないでください。

もも鍼灸院
東京都江東区毛利2-9-18グリーンパーク錦糸町102
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首がまわらない

「借金で首がまわらない」という表現がありますが、これは借金をしているときに後ろから声を掛けられても、声を掛けてきた主が借金取りかもしれないのでうかつに振り向けない、というところから来た説があるそうです。

症状として「首がまわらない」というと、首を動かすと痛みがある場合や、可動域が狭くなる場合、その両方が合わさった場合などを指すでしょう。

多くの人が、程度はいろいろあるでしょうが、首に痛みや凝り感、左右のどちらかに回しにくいなどの症状を抱えています。

私が患者さんを診ていて気になるのは、首を後ろに曲げる(上を向く)ときに痛みがあったり、動かしにくい状態であるのに、来院していろいろ動かすように指示されるまでそれに気が付かなかった、と言う人が多いということです。

なぜ気が付かないのかといえば、日常生活で上を向く機会が極端に少ないから、と言えるでしょう。

私が子供のころを振り返ってみると、ポカンと口を開けて雲を眺めたり、虫取りで木の高いところをジーッと見たりなど、大人になった現在と比べるとはるかに上を見ていたような気がします。皆さんはいかがでしょうか。

子供は落ち着きなくきょろきょろしているものですが、それに比べて大人の動きは少ないように思います。

首だけでなく体のこわばりなどの原因の一つはそもそも体を動かす機会が減っているというところにあると言えます。

良く言えば大人になって「落ち着いてきた」とも言えますが、別の言い方をすれば横着になって、体を動かさないで済ますようになったとも言えます。

多少、落ち着きがないと言われても良いじゃないでしょうか。キョロキョロ、もぞもぞ、そわそわして子供のころの感覚を呼び起こしてみましょう。

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指の関節の症状 4

指の関節に痛みが出る場合、食器用洗剤が皮膚に触れるのを避けるためにゴム手袋の使用をすすめました。

指の関節の症状 2

しかしゴムのアレルギーがある場合はポリエチレン製の手袋を用いたり、布製の手袋の上からゴムの手袋するなど工夫が必要です。

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5月病の解消

5月病新社会人新入学生にみられるゴールデンウィーク明けごろからみられる、精神や体に現れる不調のことを指す言葉です。

精神的な症状としては不安感落ち込みやる気がでないなど、体の症状としては倦怠感不眠頭痛食欲不振下痢便秘などが現れることが多いようです。

やはり1番大きな原因は4月から始まる新しい環境での疲労がたまることといってよいでしょう。

新しい職場や学校、そこでの新しい人間関係、生活リズムの変化、仕事や勉強の適応への苦労など個人ではコントロールできない負担は非常にこたえるものです。

5月病を軽減するにはまず自分でコントロールできるところに焦点を当てることが重要です。

具体的には食事や運動に気を使うとよいでしょう。

新しい環境で時間も不足しがちですが、食事もいい加減にせず、きちんと食べるようにすることや、毎日の疲労で運動どころではないかもしれませんが少しでも歩く時間を増やすなどして、体を動かす機会を作るようにすることが大切です。

もう一つ5月病の軽減に役立つのは苦しみを共感してもらうことです。共感を得ると心に力が湧いてくるものです。

一番共感してくれるのは同じ境遇の人。5月病解消に、卒業したばかりですが早速の同窓会なんかはいかがでしょうか。

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お灸について その4

最近家庭で使われているお灸はホンワカ温かいものが主流になっているという話をしました。

家庭で行う場合は「安全であること」や「苦痛が少ないこと」というのがかなり優先される条件になると思いますので、ある意味当然のことなのかなあと思います。

当治療院でも温かいお灸も用いますが、小さな焼跡を残すようなツンとするようなお灸も行います。

当院では「鍼(はり)」での治療を主として行っています。

ですので灸は鍼を補うもの、鍼では変化しにくい体の状態、問題が大きい場合にお灸を用いますので、時にはちょっときついと感じる治療となることもあります。もちろん熱いのが嫌であればおっしゃってください。

皮膚にお灸の焼跡を残すことは、お灸をしたときの刺激だけではなく、刺激を持続させる効果もあります。

お灸の変わった使い方としては、傷口に貼るということも行います。もぐさは止血効果殺菌効果もあり、傷口の治りが早くなるようです。

他には皮膚が荒れていて乾燥しているような場所に、指頭大に固めた艾(もぐさ)を置き、点火して熱感を感じたら取り除くということを何度か繰り返すと皮膚の荒れの改善が期待できます。

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