灸を据える

お灸をすることを「灸を据(す)える」と言いますが、この「据える」という言葉は「ものを動かないように固定する」という意味から、艾(もぐさ)を固めて体に置くという行為に使われるようになったのでしょうか。

もちろんお灸で治療することを「灸を据える」というわけですが、現在「灸を据える」という言葉は治療という意味よりも「悪いことをした人を懲らしめる」という意味で使われることが多いようです。

鎌倉時代の文献にお灸が罰として使われていたという記述を見たような気がします(曖昧ですいません)。お灸が体罰に用いられてきた歴史は非常に長いのでしょう。

年配の方から、子供のころ「お灸を据えてやろうか」と叱られたという話を伺うことがあります。

何とか「お灸を据える」という言葉を「罰>治療」から「罰<治療」、としたいものですが、私が患者さんにお灸をするときも「据える」という言葉は避けて、「お灸しますねえ~」などといったりしています。「お灸、据えますねえ~」とは言いません。

私も「お灸を据える」という言葉に罰という意味を強く感じていからです。

どうか皆さん、お灸を「罰」として使わないでください。

もも鍼灸院
東京都江東区毛利2-9-18グリーンパーク錦糸町102
TEL・FAX:03-3634-7220
住吉駅徒歩7分 錦糸町駅徒歩11分
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首がまわらない

「借金で首がまわらない」という表現がありますが、これは借金をしているときに後ろから声を掛けられても、声を掛けてきた主が借金取りかもしれないのでうかつに振り向けない、というところから来た説があるそうです。

症状として「首がまわらない」というと、首を動かすと痛みがある場合や、可動域が狭くなる場合、その両方が合わさった場合などを指すでしょう。

多くの人が、程度はいろいろあるでしょうが、首に痛みや凝り感、左右のどちらかに回しにくいなどの症状を抱えています。

私が患者さんを診ていて気になるのは、首を後ろに曲げる(上を向く)ときに痛みがあったり、動かしにくい状態であるのに、来院していろいろ動かすように指示されるまでそれに気が付かなかった、と言う人が多いということです。

なぜ気が付かないのかといえば、日常生活で上を向く機会が極端に少ないから、と言えるでしょう。

私が子供のころを振り返ってみると、ポカンと口を開けて雲を眺めたり、虫取りで木の高いところをジーッと見たりなど、大人になった現在と比べるとはるかに上を見ていたような気がします。皆さんはいかがでしょうか。

子供は落ち着きなくきょろきょろしているものですが、それに比べて大人の動きは少ないように思います。

首だけでなく体のこわばりなどの原因の一つはそもそも体を動かす機会が減っているというところにあると言えます。

良く言えば大人になって「落ち着いてきた」とも言えますが、別の言い方をすれば横着になって、体を動かさないで済ますようになったとも言えます。

多少、落ち着きがないと言われても良いじゃないでしょうか。キョロキョロ、もぞもぞ、そわそわして子供のころの感覚を呼び起こしてみましょう。

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指の関節の症状 4

指の関節に痛みが出る場合、食器用洗剤が皮膚に触れるのを避けるためにゴム手袋の使用をすすめました。

指の関節の症状 2

しかしゴムのアレルギーがある場合はポリエチレン製の手袋を用いたり、布製の手袋の上からゴムの手袋するなど工夫が必要です。

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